Auto hide next up card for Amazon Prime Video v2.14.4 リリース
Amazon Prime VideoのNext up等の邪魔な要素を非表示にする「Auto hide next up card for Amazon Prime Video v2.14.4」をリリースしました。
変更点
- 「広告関連のデータを除去する」が動作しなくなっていたのを修正
- 「左下に動画の解像度を表示する」が動作しなくなっていたのを修正
- 「強制的に最高画質で再生する」のオプションとして「実験的: 最高品質ではない最高解像度での再生を許容する」を追加
- 「実験的: 動画終了時に自動的に閉じた場合に次のエピソードを再生する」が動作しなくなっていたのを修正
- 不要なコードを削除
つい先日、プライムビデオの広告に関わる仕様が変更され、その影響で「広告関連のデータを除去する」「左下に動画の解像度を表示する」「動画終了時に自動的に閉じた場合に次のエピソードを再生する」が動作しなくなっていました。v2.14.4ではそれらの問題に対処しました。
「最高品質ではない最高解像度での再生を許容する」は「強制的に最高画質で再生する」の実験的なオプションです。プライムビデオは動画の配信のためにマニフェストファイルであるmpdファイルを扱うのですが、これは動画の品質リストの役割を兼ねており、「強制的に最高画質で再生する」では最高画質(最高解像度の中の最高品質)の動画以外の情報を除去します。それによりプライムビデオは再生できる動画がそれしか無いと判断し、最高画質の動画が再生されるようになります。
そのアプローチで期待通りに最高画質で再生できるはずですが、プライムビデオ側としては再生で問題が発生した場合に低品質の動画に切り替えるという挙動を取れなくなるため、エラーが発生する可能性が無いわけではない、少々強引なアプローチでもありました。そこで、エラーが出る可能性を軽減するために「最高品質ではない最高解像度での再生を許容する」を実装することにしました。
私が把握している限りでは、プライムビデオは最高解像度の動画に3つほどの品質が存在することが多く、最高解像度の全品質を残すことでエラーが発生する可能性を軽減します。この場合、品質の切替は通常通りプライムビデオに委ねることになります。通信状況やウィンドウサイズによって判定されます。
「最高品質ではない最高解像度での再生を許容する」ではmpd内で各動画の情報として含まれるコーデックも一応気にするようにしました。私が把握している限りではAVC1しか見かけないのですが、mpd内でコーデックが異なる動画の情報が混在する可能性はゼロではないはずで、「コーデックごとに、最高解像度の情報を残す」という実装にするのが適切だろうと判断しました。
ちなみに今回のプライムビデオの仕様変更により、プライムビデオのコンテンツのmpdと広告のmpdは別れるようになりました(今まではコンテンツのmpdに広告の情報が挿入される仕様だった)。私が確認した限りではmpdの内容はほぼ同じだったので「強制的に最高画質で再生する」では広告も最高画質で再生されることになります。これを避けたい場合は「広告関連のデータを除去する」を有効にしてください。
次のバージョンでは、タイトルなどの文字や各種アイコンを非表示にする機能を実装する予定です。私としては特に邪魔だとは思っていなかったのでこれまで実装していなかったのですが、レビューなどで何度か要望が寄せられており、実装する気になりました。
通常は操作しなければ表示されませんから、おそらくは「ディスプレイの配置だとかマウス/タッチパッド/タッチパネルなどの環境的な都合があって度々意図せずオーバーレイが表示されるのがウザい」といった人がいるのかなと。
文字はともかくアイコンに関しては単純に非表示にするだけではそれを操作したい場合に操作できないということになるため、キーボードの特定のキーを押しながらマウスカーソルを動かしている場合にのみ表示、ということが出来たらなあと思っています。まだ考えがまとまっていないので、まとまったら実装に取り掛かるつもりです。
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