Auto hide next up card for Amazon Prime Video v2.12.2 リリース

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Amazon Prime VideoのNext up等の邪魔な要素を非表示にする「Auto hide next up card for Amazon Prime Video v2.12.2」をリリースしました。

この記事ではv2.12.0~v2.12.2の変更点を紹介します。

変更点

v2.12.0

  • 文字とアイコンの縁取りが有効な時に視認性向上のために文字を太くする機能を追加
    • (v2.12.1で既存の縁取り機能に統合)
  • シークバーに影をつける機能を追加
  • 自動再生のフラグをtrueに変更する機能のツールチップを更新
  • 強制的に最高画質で再生する機能のツールチップを追加
  • 広告関連のデータを除去する機能が有効な時に広告スキップを無効化しないように変更

v2.12.1

  • 「視認性向上のために文字を太くする機能」を削除し、CSSを縁取りの機能に統合
  • 縁取りのための影のCSSの追加/改善
  • シークバーのためのCSSの改善

v2.12.2

  • プライムビデオ側の仕様変更に対処
    • 「オーバーレイ表示が有効な時はイントロスキップボタンを表示する」が機能しなくなっていたのを修正
    • 「オーバーレイ表示が有効な時に暗くならないようにする」が機能しなくなっていたのを修正
    • 「Next upの出現と同時に画面が暗くなるのを防ぐ」が機能しなくなっていたのを修正
    • 「非表示ボタンの自動クリック時に5秒間オーバーレイ表示を無効にする」が機能しなくなっていたのを修正
    • 「ライブ配信の再生でこの拡張機能を使用する」が機能しなくなっていたのを修正

「オーバーレイ表示が有効な時に暗くならないようにする機能」のオプションとして文字とアイコンの縁取り機能を実装していますが、その機能を使用すると文字が若干細くなって見えていたので、視認性向上のために文字を太くし、合わせて文字とアイコンの影のCSSを追加/改善しました。また、これまでシークバーについては縁取りや影を追加する対象にしてはいなかったので、シークバーに影を追加する機能も追加しました。

v2.12.0では文字を太くする機能を縁取りのサブオプションとして実装しましたが、いっそのこと既存の機能に統合した方が良いのではと考えたのがv2.12.1です。シークバーについてはこれまで対象としていなかったこともあり今のところは機能を分けています。

縁取りや影を追加する機能は、「オーバーレイ表示が有効な時に暗くならないようにする機能」が有効になっている場合に、動画で白いシーンが再生されると文字やアイコンも白いので色が被ってしまうことがあるという問題に対処するために用意しているものです。私の環境(27インチWQHD、21.5インチFHD)で良い感じに見えるようにした調整となっているので、他の環境で良い感じに見えるかどうかは分かりません。

自動再生のフラグをtrueに変更する機能のツールチップについては、より機能の有用性が分かりやすくなるように更新しました。

強制的に最高画質で再生する機能のツールチップについては、プライムビデオの画質の動的制御に対処するための機能であるということ、Widevine L1の制限についてはどうにもならないということ、Widevine L1が使用できるAndroid端末などのブラウザで視聴する場合はユーザーエージェントを変更する拡張機能を使用することでHD画質で再生できる可能性があるということを表示するようにしました。Android端末でプライムビデオのアプリではなくブラウザ経由で視聴することに興味がある方は以下の記事をご覧ください。

「広告関連のデータを除去する機能が有効な時に広告スキップを無効化しないように変更」については、v2.10.4まではその挙動でしたがv2.11.0でこの条件で広告スキップを無効にするようにしていたので、v2.10.4までの挙動に戻したということになります。おそらく通信の監視と改変に使用しているxhookの問題(というよりはプライムビデオとの相性?)なのだと思いますが、極々稀に明らかに除去対象のようにしか見えない通信でも除去処理が実行されないことがあり、その場合にはスキップが機能していた方が良いと判断したので以前の状態に戻しました。v2.11.0での変更は意図しないスキップが発生する可能性を考慮してのものでしたが、今のところ私の環境ではそのようなパターンは観測できていないのでこのような判断をしました。

5月3日の午前中にプライムビデオの仕様変更があったようで、要素の構造が変化していました。v2.12.2では使えなくなった機能の修正を行いました。


余談。再生速度変更のための有名な拡張機能であるVideo Speed Controllerが5月3日の仕様変更の影響を受けたようですが、5月7日14時時点ではプライムビデオ側が一部の仕様を戻したようで、Video Speed Controllerの問題は解消されたように見えます。オーバーレイ関連の要素のクラス名は仕様変更後のままでvideo要素周辺だけ戻っているので、AmazonがVideo Speed Controllerユーザーからのクレームに対処したように見えなくもないですね。

一応書いておくと、Video Speed Controllerへの影響というのは、コントローラーが表示されているとプライムビデオの動画プレイヤーが真っ暗になるという問題です。コントローラーを非表示にするか、以下の私の投稿のようにStylusなどでCSSを適用することで対処が可能でした。
https://x.com/ryo_fujinone/status/1918517539187114359

Amazonがvideo要素周辺の構造を以前の状態に戻したことにより、Auto hide next up cardのライブ配信のサポートに再び影響が出てしまっています。これについては次のバージョンで対処する予定です。

ブラウザ拡張機能

藤乃音りょう