ヤマハのジェットバス「フレッシュジェット」をジェットバス専用洗浄剤「バスパクール」で洗浄した

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私の住む家の浴室では10年以上前からヤマハの浴槽を使用しており、浴槽にはジェットバス「フレッシュジェット」が取り付けられています。ただ、少なくともここ5年はおそらく家族の誰もジェットバスを使用していないという状況でした。

ジャバでのエコキュートの配管洗浄はたまーにやっている感じですが、ジェットバスについては洗浄剤での洗浄はやっていない感じで、かなり汚れていることが予想されるため、掃除したいという状況でした。

何か汚れは出てくるだろうかと久しぶりに動かしてみたところ、ピンクスライムが出てきて、これはやばい!と思ってすぐに止めました… それがきっかけとなって急いで洗浄剤について調べ、良さそうだと思ったのが和恊産業のジェットバス・ジャグジー専用を謳う洗浄剤「バスパクール」です。

ジェットバスの洗浄について調べてみるとネット上では「ジャバだと何回やっても…」的な事例を見かけることもあり、キッチリ掃除したいから強力な物が無いかと探したところ楽天市場で見つけた洗浄剤です。ジェットバス専用ということ、スライム系・バイオフィルム汚れに効くということ、あとレビューを見て良さげな感じだったので購入しました。


念の為に推奨される洗浄手順を確かめておこうと思いネットでフレッシュジェットの取説を探したところ、トクラス(旧ヤマハリビングテック)が公開しているものと、渡辺商事株式会社が公開しているヤマハ時代の物を発見。

https://www.toclas.co.jp/support/manual
http://www.watanabesyouji.com/torisetu.html

配管洗浄の手順や推奨される洗浄剤の量についての記載は異なりますが、それ以外では取説の内容はほぼ同じに見えます。トクラスが公開している取説の方が洗浄の手順や洗浄剤の量がキッチリ掃除したい人向けというような印象です。ただ、現行のジャバは取説に記載の200gではなく160gですし、松下電器産業(現パナソニック)のPPW-A1213はもう販売されていません。まあ、今回はバスパクールを使うので推奨される洗浄剤のことは気にしないことにします。


バスパクールのラベルには使用方法について以下のように記載されています。

フレッシュジェットの取説の内容も踏まえて、今回は以下のような流れで洗浄を行いました。

  1. 残り湯にバスパクールを入れ、かき混ぜる
    取説よるとお湯を使えば洗浄効果が上がるとのことで、温かい状態の残り湯を使用しました。
    バスパクールの液体は透明で、浴槽に入れた瞬間から塩素臭がしました。換気をすれば耐えられるレベルの塩素臭でした。
  2. ジェットバスの15分間の動作を3回行う(フレッシュジェットは15分で自動停止が働く)
    この後に洗浄剤を反応させるために放置しますが、ジェットバスを動かしただけで出るような汚れは最初に出し切りたかったので、とりあえず3回動作させました。
    1回目が終わった後に様子を見てみたところ、若干白く濁った感じで、ジェットバスの運転で発生した泡以外でははっきりと形のある汚れは見られませんでした。 洗浄前に少し動かしてみたときはピンクスライムがはっきりと分かるくらいには出てきていたので、すぐに出てくるようなレベルのピンクスライムなどの汚れは1回目の時点でジェットバスの循環と洗浄剤で溶けたのかもしれません。2回目、3回目は若干白い濁りが濃くなったような感じもしましたが、1回目同様に形のある汚れは見られませんでした。
  3. 10時間弱放置
    バスパクールのラベルによると1時間の放置で良いようですが、長らく使用していなかったジェットバスであり長く放置した方が汚れが落ちそうだと思ったので可能な限り放置しました。浴室に小物があるならこのタイミングで浴槽に入れてつけ置きしておいても良いかもしれません。
    放置後の様子としては、放置前よりも若干白い濁りが濃くなったような感じでしたが、浴槽の底が見えるレベルの濁りでした。
  4. ジェットバスの15分間の動作を2回行う
    放置後のジェットバスの運転はバスパクールの説明でもフレッシュジェットの取説でも1回で良いようでしたが、念の為2回行いました。
  5. 浴槽の水を排水し、浴槽をシャワーですすぐ
  6. 取説に従って吸込口、噴出口を掃除
    噴出口については回転噴流ユニットを外して洗った後、取り付ける前に噴出口に対してカクダイ社のバス用お掃除ノズル 353-102を使用してジェット水流で水をぶちこみました。この後水を張ってすすぎの工程としてジェットバスを動作させますが、その前に流せる分は流しておきたかったので。このお掃除ノズルはシャワーホースに取り付けるだけで使えるので気に入っています。
    ジェット水流をぶちこむと水は吸込口から排出される分と噴出口から逆流する分に分かれ、逆流した水からは1cmくらいの何か灰色の塊のような物が2つ出てきました。黒カビには見えなかったので、フィルターをすり抜けた細かいゴミや髪の毛の塊だったのかもしれません。
  7. 噴出口の上まで水を張り、ジェットバスの15分間の動作を1回行い、浴槽の水を排水
    私はこの作業を2回行いました。1回やった後に確認すると汚れは一切無くそれは良かったのですが、回転噴流ユニットを外した際や噴出口から水を入れた際には感じなかった塩素臭を結構感じて、ジェットバスの中に洗浄剤がまだ残っているのかもと思い、一応2回やりました。
  8. 再度、吸込口と噴出口を掃除
    ジェットバスを動作させるすすぎの工程でフィルターに新たに汚れが付着する可能性もあったので念の為。目に見える汚れは付着していなかったので、普通に水ですすぐだけにしておきました。

ジェットバスでのすすぎの工程で汚れが一切排出されなかったので、少なくともジェットバスの運転で排出されるような汚れの洗浄には成功しているのだと思います。(塩素系洗浄剤で10時間弱も放置したんだから成功してると信じたい…) もう少し目に見える形で汚れが出てくるかと思ったのですが、ジェットバスの循環で溶けたり洗浄剤で分解されたのかもしれません。若干白く濁ったのと、ジェット水流をぶちこんだ時に2つ灰色のゴミが出てきたくらいですね。 ジャバのような洗浄剤と比較してどれだけ違いがあるのかは分かりませんが、5年以上放置+ピンクスライムが出るという状態で使用して一切汚れが出なくなりましたし、ジェットバスの掃除に悩んでいる方は一度試してみても良いかもしれません。

ちなみに掃除を決意した当初、ジェットバスがヤマハ製だということは分かっていましたが製品名(フレッシュジェット)が分からなかったので、ジェットバスの機能をもとに製品名と取説を調べました。紙の説明書は紛失してしまったようで、貼ってあるシールには注意事項的なものとシリアルナンバーっぽい英数字の記載しか無く…。機能をもとに調べたところ、通常運転とビート運転の2つがあるジェットバスはフレッシュジェットのみっぽい感じったので製品名はフレッシュジェットだと判断しました。

藤乃音りょう