REALFORCE R2TLS-US3-BKにXVX ロープロファイルキーキャップを付けてみる

2023年9月8日PC周辺機器chat_bubble0

前回、REALFORCE R2TLS-US3-BKにCherry MX互換キーキャップを付けてみたわけですが、今回は前回とは別のキーキャップを試してみました。

東プレ軸採用キーボードにCherry MX互換キーキャップを付ける方法等については前回の記事をご覧ください。

今回使用したのはXVXのロープロファイルのキーキャップです。

実際に取り付けたのがこちら。

前回取り付けたキーキャップは少し暗めの赤と黒のボディに山吹色っぽい印字だったので、それと比べるとグレーに白の印字というのは明るく感じます。前回とは雰囲気がまるで違いますが、これはこれで好きです。唯一残念だったのは濃いグレーのWindowsキーが1つしか入ってなかったこと。Windowsキーは濃いグレーと薄いグレーが1キーずつ入っているだけでした。仕方ないので右側は濃いグレーのアプリケーションキーで代用しています。アプリケーションキーだと位置的に違和感は薄いと思ったので。

前回のキーキャップは見た目が好みだったので出来れば変えずにいたかったのですが、実は問題がありました。
各キーキャップの微妙な個体差なのか何なのか、一部のキーでキーキャップが鉄板に当たってしまい、音が気になるという問題です。
ほとんどのキーは鉄板との隙間が紙一枚か二枚分くらいのギリギリで底打ちするので音は気にならないのですが、一部は鉄板に当たるという状態でした。

キーキャップ側に静音リングを嵌めて少し高くすることで解決出来なくはなかったので今回キーキャップを変えるまではそうしていたのですが、ゴム感が増してしまい…
Realforceというか静電容量無接点方式のキーボードはラバードーム自体に微妙なゴム感があり、プランジャー側の静音リングでもゴム感が微増しているのにそこから更にゴム感を出すというのは、打鍵感にかなり影響が出てしまいます。そのため出来ればキーキャップ側に静音リングという解決策は止めたいと思っていました。

どんなキーキャップなら鉄板に当たらないだろうと思って調べていて、これなら確実と思ったのがXVXのロープロファイルのキーキャップです。というのも、キーキャップがどう変われば鉄板に当たらないのかを考えたときに、ステムが奥まった位置に無ければいいとなったからです。
ステムが奥まっていると装着時にキーキャップの縁(底)の位置が深くなるので、浅くしたい→ステムが奥まった位置に無ければいい、というわけです。

前回のキーキャップと今回のXVXのロープロファイルキーキャップを比べると分かりますが、XVXの方はステムが奥まった位置になく、むしろ縁から飛び出しています。
(左が前回、右が今回のキーキャップ)

XVXのロープロファイルキーキャップは商品画像でもステムが飛び出していることが分かり、これなら確実と思い購入に至りました。

縁から飛び出していなくても縁と同じ高さとかならそれで良いんですけど、どちらにしても今後のR2TLS-US3-BK用のキーキャップ選びには面倒な条件が加わることになりました。
この条件だとキーキャップ探すのが本当に面倒…
キーキャップの下にセットするキースペーサーを買ったほうが良いんですかね?

前回のキーキャップでは相性の悪かったスペースキーですが、今回のキーキャップだと底打ち音は気になりません。
これで純正のキーキャップを完全に排除出来たことになります。R2TLS-US3-BKのスペースキーの下に仕込まれているスプリングに関しては変えていませんが…
キーキャップの下に仕込む+10gの増圧スプリングも持ってはいますが、スペースキーに関しては最初から仕込まれていたスプリングの方が重さとかはね返り具合が好みなんですよね。

プロファイルはCSAプロファイルからXVXのロープロファイルに変わりましたが、全体的に打鍵感や打鍵音はあまり変わらないように思います。
背が低いのでそこの慣れは必要そうですが、背の違いが打鍵感や打鍵音を大きく変えてくるということはありませんでした。

驚いたのはdeskeysのドームガスケット(DES-DOME-GASKET)使用時の感覚です。
前回のキーキャップだと重くなったように感じてしまい結局スペースキーのスタブ以外は使っていなかったドームガスケットですが、今回のキーキャップだと、1uのキーはまず重さに違いを感じませんでした。
また、前回感じたゴム感も1uのキーではほぼ感じませんでした。1uのキーに関しては打鍵感はドームガスケット有りと無しでほぼ変わりませんでした。ただじっくりと比較すると、なんか若干掠れているような変な感覚があるような無いようなという感じだったので今回も採用には至りませんでした。
掠れているような感覚はドームガスケット有りと無しのキーを並べてじっくりと比較しなければ分からない程度の微々たる差でした。
2uのキーに関しては、ゴム感も重さも前回のキーキャップよりも減ってはいますがやはりあるという感じで、こちらも今回採用には至っていません。
採用には至りませんでしたが、キーキャップの違いがドームガスケットにここまで影響を与えるとは思っていなかったのでなかなかに驚きましたね。

ひとまずR2TLS-US3-BKで使用するキーキャップは今回の奴で落ち着きそうです。


追記 2023/09/08
鉄板に当たることへの対策としてキースペーサーを使用してみました。結果として音は気にならなくなったため、キーキャップは前回の記事で紹介したCSAプロファイルのキーキャップに戻しました。

藤乃音りょう